スノーシュー
スキーができなくても雪上レジャーとして楽しめるのがスノーシューです。雪に覆われた雪原は、絵画のように美しく、静寂の世界があります。ここでは、冬山ならではの美しさ、動物の営みを観察できます。
足跡のない新雪。誰も足を踏み入れていない雪原の中へ。新雪の中、踏みしめる最初の一歩は何ともいえない心地よさがあります。その感触、音に新鮮な感動が湧き上がります。今まで見たことのない世界へ出掛けましょう。
宿泊の方には、スノーシュー、スパッツ、ダブルストックの無料があるので、気軽にご参加いただけます。初心者でも安心な無料講習会も行っています。
高峰温泉で、最初の一歩を踏み出しませんか。きっとこれからの冬山ライフが楽しく広がるはずです。
高峰温泉
冬のハイキングコース
高峰温泉→【60分】→池の平湿原入口→【40分】→雲上の丘→【30分】→池の平湿原入口→【45分】→高峰温泉
高峰温泉から池の平湿原入口までのゆるやかな登りで、コース途中からの渓谷美や富士山・八ケ岳・アルプスなど連なる山々の大パノラマや水ノ塔・篭ノ塔の雄大な景色が広がる。さらに林道から池の平湿原を経て眺望が素晴しい雲上の丘への散策コース。一面の銀世界の平原を眼下に望み、遠くの山並が素晴しい。
高峰温泉→【50分】→粒ヶ平→【40分】→高峯山山項(標高2,092m:高峰神社)高峯山山項→【30分】→粒ヶ平→【20分】→高峰温泉
高峯山は、高峰温泉から山頂までは標高差約150mほどのアップダウンコースで、高峰温泉を出発すると、まずアサマ2000スキー場のデレンデを左に見ながらの直登。最初の20分がきつい上りとなる。斜面は北斜面のためパウダースノーで抵抗のない吹けば飛んでしまうほどの雪で、坪足ではとうてい登れないが、スノーシューを使うとその効果がはっきりと分かる程気持ちよく登って行ける。
このコースの登りは天然の唐松の木々が霧氷となり、木々の合間からは万座・日光・白根の山々が見えてくるので、ゆっくりと時間をかけながら登るのも楽しみの一つ。そうこうしているうちに、粒ヶ平に登り着くや、下界に佐久平を見下ろしその先には富士山 八ヶ岳連峰が迫って見えてくる。ここからは、山の稜線を心地よいアップダウンが続き、山頂に近づくとさらに北アルプスの全貌が間近にせまって見えてくる。もうじき山頂。大きな岩がごっごっと雪の中から現れる所を過ぎると高峰神社のある山頂へとたどり着く。大パノラマが広がって見える。
特に冬の早朝、高原で唯一御来光が見られる場所で地平線から昇る太陽を見て、高峰神社に手を合わせると、心が洗われる思いがする。山岳信仰の地である高峰神社は、冬の静けさが感じられるこれからの季節がお勧め。
高峰温泉→【60分】→池の平湿原入口→【70分】→東篭ノ塔山頂(標高2,227m:1等三角点)→【100分】→水ノ塔(標高2,202m)→【50分】→高峰温泉
池の平湿原入口より登りはじめた。樹齢400年ほどの天然唐松林の横を通り抜けて行く。林の中だけに吹き溜まりが多く坪足ではとうてい埋まってしまうところをさすがスノーシューはふわふわと沈みとパウダースノーの雪の中を歩くこと20分、次第に森林限界となりはじめる。すると雪の量も急激に少なくなり歩きやすくなる。そして木々の先には秩父連山・富士山そして、八ヶ岳連峰が眼下の高峯山の先に見えてくる。景色を見ながら一息つくと風の音とともに木々の中をシジュウカラなどがさえずりが心地よい。
森林限界が越えると急激に雪が無くなりごっごっした石が当たり始め、スノーシューもさすがの石には歩きにくい、外すことにした。しかし雪は風で飛ばされるので岩場に入った雪だけで思った程の沈みもなく登ること20分山項到着。360度の浅間連峰随一の眺望が広がる。なんと言っても北アルプス・白馬連山・妙高高原が連なり北に四阿山・横手山・白根山。更に日光連山、そして噴煙を上げて浅間山が綺麗なしま模様が見える。1時間足らずでなんと贅沢な景色だろう。
アサマ2000スキー場バス停/第1駐車場入口より→【20分】→中コースの分岐より先の50m入り口→中コースの左側を登る→【90分】→トーミの口→【15分】→トーミの頭→【20分】→黒斑山
黒斑山は活火山浅間山の外輪山で、冬場でも写真家をはじめ多くの登山者が雪景色で覆われた浅間山の雄姿を一目見ようと登山する山だ。登山道は夏場の表コースを中心に登山道が整備されているので、圧雪時はアイゼンで、雪が降ったときはスノーシューでの利用が多い。
黒斑山スノーシューコース(中コース)は、アサマ2000スキー場より赤いテープを目印に中コースと裏コースの分岐約50m先をゆるやかな傾斜を登ること約30分後、後方が開け、湯ノ丸・高峰高原の山々の遠くに北アルプスが連なって見えてくる。ここを登り切ると緩やかな平坦な道に変わる。標高で2,200mすぎる頃には木々の植生が唐松からトウヒやシラビソの針葉樹林へと代わり高山の景色に変わり始める。このような原生林を歩くこと30分、トーミの口に着く、いきなり視界が開けるとガレ場の向こうに雄大な浅間山が現れ、圧巻だ。ここの岩場にはしばしばニホンカモシカが姿を現し、登山客を歓迎してくれる。トーミの頭に続くきつい傾斜で、約10分頑張ると到着だ。ここからは雄姿浅間山はもとより黒斑山が浅間山を包むように外輪山となっているスケールのでかさに言葉を失う。そして、山頂へは緩やかな尾根歩きで約20分で到着。標高2405m黒斑山山頂から見る浅間山が一番絵になる場所だ。山頂は樹氷や霧氷の景色となり、標高の高い山の醍醐味と浅間山の雄姿が冬でも登山者を引きつけてやまない。